TRACE
2013 / graphic notation, CD - 12 tracks

 

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'TRACE' is a installation work consisting of a musical score and sounds, that based on the pattern of the wounds on a gallery floor. I took 12 images from the floor and then made a musical score by using them. In this work, I refereed to a graphic notation which is the representation of music through the use of visual symbols outside the realm of traditional music notation. For example, John Cage and Yoko Ono are known as artists used graphic notations in their experimental music. After making a musical score as a graphic notation, I requested Shin Sasakubo (composer/guitarist) to play these images and he created 12 tracks from 12 patterns of the floor.

 

会場となったギャラリーは、過去に配線用のコードが収納されていた倉庫であったため、重みで床はゆがみ、無数の亀裂が残されていました。さらに展示の搬入出からか、細かな線状の傷が多くあり、まるでドローイングを描いたかのように床一面にひろがっていました。

本作品は、この幾層にも重なる無数の痕跡を図形楽譜(※)に見立て制作した「楽譜」と、それを音源化した「音」の作品です。会場では一冊の楽譜とともにCDプレーヤーが置かれ、鑑賞者は床のパターンを参照しながら各曲を鑑賞することができます。

「TRACE」とは痕跡や形跡、線を表す言葉であると同時になぞる行為をさします。このなぞる行為が重複されることによって、空間の奥行き描きたいと考えました。また会期中には、作品の音源化に協力いただいたギタリストで作曲家の笹久保伸によるライブ演奏が行なわれ、会場から生まれた「音」を再びもとの空間に落とし込む(空間をなぞる行為が重複される)ことによって重層的な時間と空間を生みだしました。

※図形楽譜
図表や図柄、テクスト等によって記譜された楽譜。現代音楽の作曲現場で頻繁に使われる。なんらかの不確定性が介在する音楽や、五線譜では表現しきれない新しい音楽を創造する手段として生まれた。


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t5"split a thread", gallery COEXIST-TOKYO / Tokyo, Japan